11月の末、気になってはいたものの、なかなか手を出せずにいたものを、私は手に入れた。
それがこれだ。
モイストカクテルフィクサー|Other(その他)|MAJOLICA MAJORCA|資生堂
モイストカクテルフィクサー。
化粧をした後に顔に吹きかけて化粧崩れを防いでくれる魔法のようなミストだ。発売から一ヶ月以上経ってて散々レビューされてるだろうけど語らせてください。本当にすごい。めっちゃ毎日助かってる。
というか、化粧の概念覆された。
実は、私はフィクサーなるミストにここ最近まではっきり言って興味はなかった。化粧なんて落ちるものだし、いざとなったら直しゃいいじゃないか、なんて思っていた。実際崩れたらトイレ行くたびにちょっと直す程度で済んでた。
それじゃ済まなくなったのは社会人になってからだ。そもそも直す暇がなくなった。
私の職場は、昼食が14時、15時になるのが普通なくらい忙しい。ちなみにこれは先輩方もみな共通である。
トイレに行く暇さえなかなかない。ちなみにひどい時だと電話も取れない。
「七竃のところ電話かけても誰も出ないんやけどwww」と同期に言われるくらいにはみんな出れない。私も出たいが出れないことが多い。いやまじで。
それくらい毎日が戦場である。
電話にも出れなければトイレにも行けない職場なのだから、化粧を直してるひまなんてあるわけがない。入社したての時には一応マナーとして化粧直し用の化粧ポーチも持って来ていたが、今はもう持ってこなくなった。カバンはできるだけ軽くしたい。
加えて、職業柄毎日マスクをしている。先輩方も来たらすぐにマスクをしているし、手の届くところにマスクがある。なくなりそうならすぐに補充する。一週間に一個は補充する。
忙しい上にマスクを顔にかぶせるため、化粧は顔から下がとにかく取れやすくなった。仕事終わりにマスクを取ったら化粧が禿げまくった顔が出てくるのが日常になった。アイメイクはなかなか落ちないのか、アイメイクだけは綺麗に残っている。(夏は眉毛が消えることも多かったがそれに気づくのは終業後)
「いっそのことマスクより上だけ化粧すればいいじゃん」と思ったことがあったが、マスクを外した状態で(たとえば休憩中)不意に呼ばれた時には顔の下半分化粧してない顔で対応しないといけないのかと思うと、ちょっとそれは気が引けた。
そんなわけで化粧は崩れてなんぼだし!と思っていたのだが、ある日の終業後、マスクを外した私はがくぜんとした。なんだか5歳くらい老けて見えたのだ。というかなんだこのほうれい線!!!
……あまりにも化粧崩れがひどくかつ疲れ切っていて、誰だコレ状態だった。
「お疲れー…」と、ちょうどその時疲れ切った同期の声が聞こえ振り返った。疲れ切ってるはずの彼女にはほうれい線がなかった。表情はめっちゃ疲れてたが。
彼女は私より二つ年下である。そして彼女の職場もまた、電話をかけてもなかなか繋がらないほど忙しい。残業率も同期の中でトップではないかと思う(残業したくなくてもせざるを得ない職場なのです…)。2歳の差がここまで出るのかと驚愕した。
その日の私は仕事後にどうしても行きたかったイベントがあった。服もいつもの出勤着よりはよそ行きで、かついつもは持ってこない化粧ポーチも持って来ていた。
しかし、崩れた化粧で出来たほうれい線はなかなか消えなかった。ベタベタして、そこだけ変な後になっておかしいのだ。結局私は、中途半端に薄くなったほうれい線でキラキラ輝く夜の梅田に出向くことになった。
イベントは楽しめたし浪費もしたが、可愛いグッズに対し、私自身がとても中途半端に思えた。
もっと可愛い自分でイベントを楽しみたかった。
それなら休日に行けばよかったじゃないか、いやでも行く予定だった日が台風でがっつり動けなかったから……とかグルグル考えたが……
このままじゃいかん!化粧崩れでできるほうれい線をできるだけ無くしたい!!
との結論に至った。
その時の私は大きなイベントを2つほど控えていた。
一つは初めてのHey!Say!JUMPのコンサート。念願だった初参戦。会場の京セラドーム近くのイオンのトイレは、グッズ参戦した去年、恐ろしく混んでたし長蛇の列だった。「コミケの最大手サークルはトイレ」という言葉を思い出すくらいの列だった。
そんだけ混んでたら化粧を直すためだけにトイレに入るのも気がひけるし、そもそもバッチリ完璧に美人で参戦したかった。そこらへんで座って化粧直せばいいじゃんみんなやってるしとか言われそうな気もするけど、私はできればトイレ以外の場所で化粧はしたくない人なのだ……。
もう一つはクリスマスデートinユニバ。ありがたいことに、私にはいろんな意味で理解がある彼氏がいる。その彼氏と今年のクリスマスにユニバに行くことが決まっていた。ユニバも絶対に化粧が崩れる。
そしてクリスマスのユニバなんて絶対混んでいる。子連れの家族も多いだろうし、できるだけさっさと済ませて他の人に譲ってあげたい。
化粧なんて直せばすぐ直るなんていうのは大きな間違いだった。疲れ切った後の肌はなかなか直らない。というか直すのもめんどくさい。
もともと面倒くさがりだし、今までは化粧崩れなるものをあまり経験したことがなかったため、そもそも直すのも食事後に落ちたリップを塗り直す程度だったのだ。それプラス、化粧を直さないことに慣れきってしまい、化粧直しは必要だけど面倒という境地になってしまった。
直すのが面倒くさいなら、最初から崩れなければいいじゃないの。
そういうわけで私はフィクサーに手を出すことにした。
フィクサー自体は有名なものは多い。一番私がよくツイッターとかで見るのはクラランスのフィックスメイクアップだ。
フィックス メイクアップ - クラランス - Clarins
というか私が知ってるフィクサーはそれしかないに近かった。よくツイッターで見る #ジャニオタとコスメ とか #今年買ってよかったもの とかで見るのがこれだったからだ。
…公式サイトで値段を見たが、ブラウザをそっ閉じしてしまった。
いいものなのは分かっている。でも、顔にかけるもの、かつ今まで使ったことないメーカーに4000円超えは私には厳しかった。
なにより、オタ的によくある「○○円あったら○○が買える」が発動してしまった。ちなみに私の中で4000円あったらアイドル誌が4冊買える。今のアイドル誌は紙質やら消費税やらで一冊が昔より高い。
これ一個と雑誌4冊ならつい雑誌を取ってしまった。「こんなんだから化粧崩れても直すのがめんどくさいだな〜…」と思ったけど、ついオタクとしての自分が社会的女の自分より勝ってしまった。
そんなわけで私は、もうちょっと安価なものを探すことにした。
そういやマジョリカマジョルカのフィクサーがいいってNA○ERまとめにあったなーと思ってぐぐった。
ワンダーフィクサー|Other(その他)|MAJOLICA MAJORCA|資生堂
ドンキ限定やん。
ちなみに地元にもドンキはあるが車で30分。(私はペーパードライバー)買いに行くのに一番手っ取り早いのは、電車で都会に出ることだった。
よし仕方ない、もともと一番くじ巡りと本屋巡りする予定だったしドンキも追加して週末に繰り出すか、と私は決めた。
そしてドンキに繰り出した結果お迎えしたのは、上にあげたモイストカクテルフィクサーだった。お目当てはワンダーフィクサーじゃなかったのかよ!と突っ込まれそうだが、見た目がどストライクだったのと香りがめっちゃよかった。
この紫、水色、そして白と三層に分かれてる感じがめっちゃツボだった。
近くで見ると本当に綺麗なんですよ!!!そして下の白はキラキラのラメがめっちゃ詰まってるんです!!そしてこれを使うときはシャカシャカと名前の通りカクテルのように振る。そしたらめっちゃ綺麗な、ラメの混じった青色になるんですよ。
いや青というよりは……勿忘草色?
この色に細かなラメが混じってる感じです!めっちゃ綺麗なんですよ!!
ワンダーフィクサーもモイストカクテルフィクサーもテスターを試してみたが、香りが圧倒的にモイスト〜の方が良かった。
何よりドンキ限定じゃないのがよかった。いやドンキは好きです、好きですよ。好きなんだけど、行く頻度が低い。
モイストカクテルフィクサーはマジョマジョの冬の新作だけど、限定の文字はなかった。なら、今品薄でも通年でどこでも買える可能性は高いというのが大きかった。今後使い続けると決めた時どこでも売ってる方がありがたい。
そんなこんなで私は、次の朝からモイストカクテルフィクサーを化粧の後に振りかけることにした。その日はめっちゃ忙しいことが確定している月曜日だった。私の職場は月・火・木が本当にえげつないのだ。
結果。
ほうれい線どこ行ったん。
いやほんとこんな顔してたと思う。驚愕してまじまじと鏡を見つめてた。マスクを外してびっくりした。いつもはお昼休憩の時にはできている化粧崩れのほうれい線がない。
ちなみにその日のお昼は14:00前。私が化粧をするのは朝6:30頃。実に7時間半が経っているのに目立った化粧崩れがない。
マスクに付着しているファンデも、いつもより少なかった。
終業後にはさすがにちょっとできてたけどいつもよりもTHE☆ほうれい線ではなかった。
例えていうならマッキーで引いた線が、シャーペンで薄く引いた線になったというか。これならちょっとファンデとか粉はたいたら直るな、って感じだった。
次の日。火曜日。私の中で一番忙しいし精神的にやられる曜日だ。
終業後にはがっつりほうれい線ができていた。
昼間はほうれい線ができてるか確認してる暇もなかった。シャーペンで描いた線ではなく確実にマッキーで引いた線だった。
……一週間試して、私は悟った。
やはりどれだけ動くかで化粧崩れは変わる。(当たり前)
でも確実に火曜日以外は、ほうれい線がマッキーではなくなった。
これは使える。よし本当に大事な日にはガンガン振ろうと決めた。
そして私の今年の下半期に控えていた2つのビッグイベント。
JUMPのドームコンサート。
クリスマスデートinユニバ。
全然化粧くずれなかった!!!!!
シャーペンの線もできなかった!!
JUMPのコンサートは1日目にグッズ参戦、2日目に公演参戦だったのですが、どちらの日程も会場近くのイオンのトイレはえげつないほど混んでた。
というかトイレのために列が形成されていた。ここからは通路、ここから列みたいな(それがイベントの時は普通かもだけど)。
車椅子用トイレも簡単に使えないよう封鎖されてるほど、とにかくいろんな人で混雑していた(車椅子のふつうのお客さんにめっちゃ申し訳なかった)。
そのため、列に並びながら化粧直ししている人も多かった。ぶっちゃけ立ったまんまあんな綺麗にアイライン引けるのすごいよみんな……。
さてトイレ終わって手を洗うとき鏡を見たら。
ほうれい線全然なし。ヨレもなし。落ちてるのはリップのみ(食後だった)。
リップも落ちにくいものを選んでいたため、色は結構残っていたし塗り直しいるかなー?って感じだったのもまた大きかった。
参戦した二日間ともこんな感じだった。
すげえよフィクサー……!!
さすがにライブ参戦した2日目の参戦直後はちょっとくずれてはいたけど、それでもほうれい線はできていなかった。
10年応援しているHey!Say!JUMPの初参戦コンサートは、今までで一番美人な私でいたかったためとにかく気合を入れていた。そのために普段は買わないような店舗でワンピースを買い、靴も買い、アクセサリーも新調したのだ。
結果的に美人度100%(当社比)で始まり95%(当社比)で終わることができたのは最高だった。
そしてもう一つのイベント、クリスマスデートinユニバ。
このデートは、自分の中で美人度100%で行くことを決めていた。
……フィクサーの話から脱線しますが、ちょっと語らせてください。
実は私、コンサートに参戦するワンピースとアクセサリーと靴を彼氏に選んでもらったのです。言ってしまえば他の男に会いに行く勝負服セットを彼氏に選んでもらったという状態。……字面にしてみたらめっちゃ酷い(実際罪悪感すごかった)。
ことの経緯は私がもともと参戦用のワンピースを買いに行くと決めていた日の前日、彼氏が「買い物するなら俺も一緒に行きたい」と言い出し、そのまま流れでデートになったのだ。
が、お目当てのブランドのワンピースの赤色が売り切れだったのだ……!白とピンクと黒しかない!よりによって赤だけがない!!
そのまま私は、気にいる赤色のワンピースを探し続けた。が、そもそも普段身につけない赤をなぜそんなに、しかもワンピースを探すのかを聞かれてしまい……引かれるだろなと思いつつ、バカ正直に話してしまった。
「普段身につけない色よりは普段身につける色で、差し色に赤入れたらいいでしょ」とごもっともなことを言われた。ほんとその通りである。
そしてそのまま最初の店に戻り一番気に入ってた型で、彼氏曰く「一番可愛いし綺麗に見える」からと白色を選んでもらい、そのまま別店舗で靴とアクセも赤色の可愛いものを選んでいただいたのだった。それはもうめっちゃ真剣に……。
「こんだけ可愛かったらファンサももらえるだろし初参戦がっつり楽しんできて下さい」
「めっちゃ近いとな!まつげの先まで見えるから下手なカッコで行くとめっちゃ申し訳なるから気合入れて行きや!!」と力説された。
……実は私の彼氏、2年前にはまった推しが今年の3月に卒業したためなりを潜めていたが、アイドルオタだ。現場にもめっちゃ行くし、推し語りながら号泣するし、DVDとCDは全種類買いが当たり前。昨年デートに行ける日とアイドルイベが重なりすぎて大変だった。
東京のアイドルイベに行きすぎて「彼女よりアイドルに会ってる男」と友達に言われてたほどだった。(私は別によかったのだけど…)
アイドルオタの彼氏、理解力ありすぎる。めっちゃありがたかったし、その分めっちゃ申し訳なかった。
ちなみに当のJUMPコンは銀テがギリギリ飛んでこない席だった。ファンサどころか絶対うちわ見えない野鳥の会席だったけど、会う予定だった方からの反応はめっちゃよかったよ……。
そして私は「そのカッコでクリスマスデートで会えたら最高」と言われていたため、リクエスト通り、クリスマスにそのカッコをしていた。カッコは丸々彼氏の好み。ならばあとはヘアメイクをしっかりするのみであった。
結果的に一日中美人度95〜100%を維持できた!!!
めっちゃ歩き回って、ハリポタエリアで並んでる途中に、屋根のない場所で小雨に降られたにもかかわらず、ほうれい線もヨレもなかった。
帰り、ぎゅうぎゅうの満員電車で窓に映る自分を見てびっくりした。化粧、崩れてない……!
ていうかあれ……こないだのMステSPで自担の山田涼介、こんな肌してなかったっけ……?
疲れてて目がおかしかったのかもしれないけど、それくらい美肌が保ててた。びっくりした。
いやーもう…モイストカクテルフィクサーさま、ありがとうございます。
資生堂さま、ありがとうございます。 これからも出勤、イベントのたびにガンガン使わせていただきます……。
1200円で化粧崩れが防止できる世の中、すごすぎる。ありがたすぎる。何より化粧直しをしなくていいのがズボラなオタにはちょうどいい……!!というかフィクサー最高!!
そんなわけで私はいまこのモイストカクテルフィクサーに大変助けられている。問題は、化粧直しをしなさすぎて化粧を直す技術が身につかないということだろうか。
今はそのことに蓋をして、とりあえずしばらくはこのフィクサーに助けていただくことにする。