2024年2月1日。木曜日。
私はその日、仕事がど修羅場で走り回っていた。
診察は遅れに遅れ(医療職です)、待ちくたびれた患者に謝り倒し、お昼も食べれず疲れて切ってるドクターにお菓子を差し入れして激励しつつ書類や検査オーダーなどを取り立てていた。
頭の中では、その日発表された自担の目黒蓮さんのインライまでにできたら終えておきたかったことが頭にまわっていた。正直残業確定みたいな日ではあったのでまぁ仕方ない、残業代を稼ぐためだと自分に言い聞かせていた。インライ間に合いますか、手伝えることありますか?と聞いてくれたジャニオタでもある新人さんにありがとう、でもなさそう…と苦笑いで返した。
残業まっただ中の17時ごろ、ケータイのバイブ音が響いた。ドクターが自分のピッチかと思ってみたが、違うらしかった。私のiPhoneだった。
「めっちゃ電話鳴ってますけど大丈夫です?」
「あー…切り忘れたLINEのDMとかかもですすみません…」
と通知を切ろうとしたら妹からの着信画面に切り替わった。何事かと思い出ようとしたらすぐに切れた。
『ごめん間違えて電話入れた!』
『あまりに衝撃で』
『FENDIおめでとう!』
すぐにポンポン、とLINEの通知がきた。
……FENDI?え??どういうこと!!??
と固まったがドクターに助けを求められてすぐにiPhoneを放り投げた。説明のフォローに回りながら、頭の中では妹からのLINEが頭をぐるぐると回っていた。
……その1時間後、ようやく仕事を終えた私はちゃんと通知を見て文字通り崩れ落ちた。誰もいなかったのが救いだ。泣きそうになるのを必死で堪えた。
目黒蓮が、FENDIのジャパンメンズアンバサダーに就任した。それも、日本人初。
https://x.com/fendi/status/1752995887851217364?s=46&t=Hx4A914mJvOQxLheuXl9zw
https://x.com/fendi_japan/status/1752976328876290082?s=46&t=Hx4A914mJvOQxLheuXl9zw
目黒蓮が「フェンディ」の日本人男性初のアンバサダーに 「初めて買ったラグジュアリーブランド」 - WWDJAPAN
流れてくるニュース記事の中にあった、初めて買ったハイブランドの服はFENDIという一文。頭の中に浮かぶ、黒い生地にFENDIと白字のロゴが入ったあの服。
こんな日が来るなんて…とこぼれそうになる涙を必死にまぶたを指で押し付けて誤魔化した。うっかり逆まつげになり、そっちで涙が出た。痛かったが幸せだった。
昨年の9月、激しい逆境の中で突然流れてきた、イタリアでFENDIをまとった目黒蓮さん。情報がまったく公にならないのと、状況を鑑みてお蔵入りしたのかと思っていたが、HIGHSNOBIETYJAPANで表紙を飾ると知りよかった…と安堵したのも束の間。
12月15日にFENDIのホリデーキャンペーンムービーと特設サイトができて。こんな時に選んでくれるなんて…と感動しながらFENDIを買う目黒担調査をしていた。ようやくホリデーも終わるかな、と思っていた12月25日。
クリスマス当日のXプロモと渋谷スクランブル交差点ジャックの13面広告プロモが起きた。感動しかなかった。なにこれ最高のプレゼントすぎるだろ…。
そして、ELLE JAPANでも表紙と情報が入り慌てて予約した。なかなか届かなかったが届いたELLEはあまりにも素敵だった。こんなにFENDIさんの仕事で素敵な目黒くんを堪能できるなんて幸せだなあと思いながら、残業確定の日には、慌てて買いに走ったFENDIのリングをはめて仕事に行く日々だった。
目黒くんFENDIよく衣装でも着てるし、いつかFENDIのアンバサダーになったら嬉しいけどちょっと怖いですね!とフォロワーさんと笑い合ったのはいつだったか。
まさか、本当になる日が来るなんて。
流れてきたネットニュースの中の就任式の写真。黒いスーツのジャケットを肩に羽織り、背中が空いているというシャツを着て微笑む彼は、清廉で上品で、とても美しかった。
ロッカーで着替える際、自分を奮い立たせるためにたまたまつけてきたFENDIのリボンリングをはめた瞬間、また涙が出てきた。嬉しい、嬉しい。あまりにも嬉しい。涙を堪えて着替えた。あと30分でインライが始まる。急いで帰路についた。どうしても都合上皿を洗いながらインライを見た。…皿洗いどころじゃないほど涙が出た。涙が止まらなかった。本当に嬉しかった。
応援し始めた頃は、こんなにも大きく羽ばたく彼を見ることができるなんて思いもしなかった。
私が彼を好きになったのは2019年の6月で、それこそ彼がSnow Manになる前、いや宇宙Sixにもなる前から応援してきた方からするとかなり新規だと思う。
初めて彼の名前を聞いたのは2017年の亀梨くんのソロコンに行った母の感想語りからだった。母の口から聞いた「目黒くんっていう大きな男の子がちょっと可愛かった、亀梨くんをお姫様抱っこしてた」という話から名前だけ知っていた目黒くん。まさか彼がSnow Manになって、しかもその彼にハマるなんて思わなかった。
デビューするところを見れたし、あとはゆっくり応援かなと思っていた。アニバで初ドームとかになるかなと勝手に思っていたSnow Manも目黒くんも、凄まじい勢いで売れて行った。
目黒くんに至っては"令和のキムタク"とか言われたり、いろんな新人賞受賞しまくるのを見たりすると思わなかった。ナニソレキイテナイ。
キネマ旬報、ほんとにビビったんですよ、2023年2月1日。殿堂入り自担である山田涼介くんがとった時には、仕事の都合で授賞式に行けなかったから本当の本当に、授賞式にいる目黒くんに釘付けになった。……まさかそのピッタリ1年後に、FENDIのアンバサダーになるところまで見れるなんて思わなかった。
サプライズプレゼントされたネックレスの入った紙袋と箱。黄色のFENDIの紙袋。
この時、脳裏に浮かんだのは私の大切なオタク友達の1人。リア友よりも一年で会う回数の多いお友達。私の職業柄、一緒に現場参戦をしたことはまだないのだけど圧倒的に会うことの多いオタク友達。
アンバサダーに就任もししたらお財布買いたいな〜と言っていたあの子。私よりも半年早い目黒担の先輩の子。
で、ですね。元から「アンバサダー決まったらFENDI買いに行く時についてきてもらいたい」という話があったのでアンバサダー決まっちゃったよすげえよガチになったな的に連絡したんですね。で、予定合わせ。
今回はその振り返りブログです。めっちゃ長文です。
いやーやっぱ緊張しますよねFENDI行くの。で、何より目黒くんの誕生日ゆえ、同じこと考えてる方多いんじゃないかなと友達と考えて、某大手百貨店にほぼ開店時間に繰り出しました。
人がまばらな百貨店めちゃくちゃ緊張する。
各売り場にお客さん1人ずつくらいしかいないんでない…?と思いながら友達といったん1階を歩きました。(そこは1階と5階にFENDIがあるのです。)
11月にリング欲しさにとにかく早く在庫を確認しないと、と駆け込んだ時の店員さんいるかなあ…と思いながら数多あるブランドの売り場を横目にFENDIへ直行。もしいらしたら、それをネタにしつついろいろ情報聞き込めたら…と思ったんですがその店員さんは見た感じいらっしゃらず残念…。
男の店員さんが何か事務作業されてました。確かこの人からリボンリング受け取った気がするな…と思いつつショーケースにあるお財布を確認。しかしやっぱりFENDIかわいい。入り口に置いてあるOrigamiが大変可愛い。やっぱOrigamiいいなー、そしてアクセサリーもかわいいなあ〜なんて思いながら店内を見まわし。
「……上の階見に行きましょか」
「そっすね」
本来の目的の財布が、見た感じちょっと少ない。いやあることはあるんですけど、その時友達が考えていたカードケース的なやつがぱっと見まわした感じ店頭になかった。
店員さんに聞いたら出してくれたかもしんないけど、お一人しか見た感じいらっしゃらないしな…。フォロワーさんから「5階の方が広くてゆったりしているので選びやすい」と聞いていたのでとりあえずその場で5階へ。
5階、ハイブランドの大きめの売り場だらけなんですよね、そこの百貨店。
エスカレーター登ったら
セリーヌがドーーン!、
そのお向かいにプラダドーーーン!!、
ぱ、パリコレとかミラコレで見た名前しかないよこの階!!!!!
ちなみにFENDIの隣はグラフです。グラフって!!ひょええ煌びやかぁぁぁぁ!!!ハイジュエリーがすぎる。ハイブランドがすぎる!!!!
改装中でしたがティファニーもあります。
11月にリボンリングのために駆け込んだ時に、サマンサでストッパーリングを購入したら「在庫が近隣の店舗にはあるようなので30分ほどお時間いただけたら取りに行きます!」と言われお願いしましてですね。できたらこのデパートの建屋の中にいてくれと言われたのでデパート内をお散歩してたら、五階に迷い込み。
ハイブランドだらけすぎて内心「やっべえところに来てしまった」と思いながら当社比の「私はハイブランドに興味がある女ですよ」顔しながらうろうろした覚えが。なんせ手にFENDIの袋持ってたし。その時にあ、ここにもFENDIあるなー、とは思ってはいたのですが…。
まさかその5階に買い物目的に半年経たず来る機会があるとは…と思いながら友達とドキドキしながらセリーヌ、プラダ、ディオールの前を通り過ぎFENDIへ。
店舗の入り口には金色の丸い筒形のショーケース。そのショーケース内上段には黒いFFダイヤモンド財布や金と銀のバゲットのコンチネンタル財布、下段には黒のピーカブー……なおなんかあんま見たことないクロコダイルみたいないわゆる特別仕様な感じの……。あ、これたぶんSSRピーカブー的なやつだ……と思いながら店内へ入りました。
最初は友達とショーケースの中のお財布を見ていたのですが、ここで男性の店員さんが「何かお探しですか?」と話しかけてくださいました。
この人がね、この店員さん……Kさんとしておきますが本当にね、すごくよかったのです。Kさんいなかったら目的達成できなかったレベル。
話しかけていただけたので、FENDIでミニ財布を探しているんです〜とこちらの要望を伝える。
友達の理想としては、小さなカバンでも入るようなミニ財布。それこそ、これスマホしか入らんのでは??みたいなカバンでも入るようなミニ財布。なら、カードを中心に入れられるようなフラグメントケース的なものなら薄くてどんなミニバックでもいけるのでは??と。今スマホもどんどん大きくなってますしね…。
で、私もこのフラグメントケースめちゃくちゃ気になったので横でめちゃくちゃ解説聞きました。
お正月に実家に帰った時に「まぁ実家に小さめカバンあるからでかいカバンだけで家帰って大丈夫だろう」と思っていつものミニカバン持って行かなかったら、実家に置いていたミニカバンに長財布が入らない!あとスマホでかいからミニ財布も厳しい!!って事態が起きて親からポーチ借りたんですよ財布代わりに。欲しい、薄い、財布。
Kさんから見せていただいたのは、
FFダイヤモンドカードケース(FFのロゴの金の飾りが大きくカードケースの下部にあるもの)と、
ピーカブーカードケース(ファスナー付きでよりカードがたくさん入る方)。どちらもスリムでシンプルな形です。
「カードの枚数によりますが、FFダイヤモンドの方は差し込み型。ピーカブーの方は差し込みもありつつファスナーもございますのでよりしっかりしまえますね」
だいたいどちらも7〜8枚はいけそうでした。で、何よりどちらも皮が柔らかい…いいとこの革製品ってめちゃくちゃ皮が柔らかくていいんだな…触り心地すべすべ…と思いながら話を聞いていたら、ここでお?と思う情報が。
「ただ、皮はやはり使っていく間に伸びていきますのでだんだんカードの差し込み部分が緩くなっていく場合はございますね」
差し込みのポケット部分、使っていくうちに皮の部分が伸びて緩くなりカードがカバンの中に落ちるリスクもあると。ほうほう…。
荷物整理整頓苦手な私、ここでフラグメントケースはやめておこうと悟る。なんせスマホもしょっちゅうどこだっけ!!??って焦る人間なので…。あと夏にボーナス入れた財布をガソリンスタンドで落とした人間ゆえ同じことしそうで怖い…。
その話を聞いた友達、他にも考えていた財布の在庫を聞く。
「あの、折り財布も検討してたんですけどいくつか見せていただけませんか?」
「かしこまりました、少々お待ちくださいね」
そうして出していただいたのは、
・FFダイヤモンド財布で、小銭をいれるポケットの蓋が封筒みたいになっているタイプ
・FFダイヤモンド財布で、小銭を入れるポケットがファスナーで開け閉めするタイプ
・バゲット マイクロ三つ折り財布
・ピーカブーの折り財布
横で見てても、いやどれも上品だけど可愛い…!ってなりました。ただ友達も私もFFダイヤモンドの金のFFロゴの飾りがめっちゃ好きでして。
「あー、やっぱりこれ可愛いですね…」と友達もFFダイヤモンドの財布を手に取りながら悩んでいました。いやほんとこのロゴ可愛いよな…このロゴのブローチとかネックレスとか欲しいんだよなできたら白と金のカラーリングとかで…。(フラグ)
と思いながら友達が選ぶのを横目に、私はそばにあったアクセサリーのケースをちらり。
……やはり、ない。私がぼんやり在庫があったら欲しいな〜と思っていたアクセサリーは、ない。最近こういうことがとても多い。
フラグメントケースやっぱやめておこうかな、となったら聞こうかなと思っていたアクセサリーがあったのですが、見た感じ店員さんが他にあまりいない。いやいらっしゃるっぽいけど、奥にめちゃくちゃセレブそうなお客様お二人が見えたのでたぶんその対応をされてるな?と思い私はこの日は一旦買い物はやめておこうかな、と思いながら友達とKさんの話を聞いてました。実際めちゃくちゃ参考になりました。
やはり、ハイブランドで買うなら長く使えるものを買いたい。財布は一年で買い替える方が風水的にはいいらしいですが、私は長財布もミニ財布も何か問題が起きるまで使い倒すタイプ。友達も「思い出に残るし長く使えそうなものを」と決めていたのでした。もともとFENDIに繰り出そうと決めていた時に「あのカラーリング可愛いですよね」といっていたのが濃いブルーと淡いブルーの組み合わせ。それを見せてもらおうと思ったら今全国的に品切れらしい。オンラインショップからも消えていたと言っていたのでやはりか…と思いつつ友達もいろいろ見比べていました。
同じ色味の別の形のものを見せてもらうと、確かに可愛いけどなんかネットより色が濃いような?
「オンラインショップに掲載される際は結構強く光を当てるので、実物をご覧になられると印象が違うというのは多々ありますね」とKさんもおっしゃっていた。たしかに、実物の色味を見るとなかなかキリッとかっこいい。オンラインだと可愛い感じがしていたのだが。
逆にベージュは思ったより明るくでも落ち着いていて、とても上品だけどどこか可愛い。落ち着いた素敵なお姉さんが持っていそうな、長く使えそうな色味。
やっぱり実物を見るって大事だな…と思いながら友達が選ぶ横でKさんの解説を聞いていました。
「このタイプの形ですと三つ折り財布のように見えますがお札は二つ折りになります。シワが少ない方がいいという方にはこちらがおすすめかもしれませんね。」
「このお財布ですと小銭はこの財布よりは入る容量は少し少なめになります」
「海外製のお財布はその国のお札に合わせて作られるので、日本のお札だと少しはみ出ることがあるのですよね。こちらは少しお札を入れるポケットが狭いタイプで、これだとぴったりになります」
聞いてて横で「へぇ〜」ボタン連打してました(これ今の若い子伝わりますかね)。そうか、海外のお財布だと日本のお札は入りづらいことあるんだ…やっべこないだ友人にお財布プレゼントしたけどお札大丈夫だったのかなとちょっと焦りました。
そしてごめんなさい、へぇーーって聞いてたはいいけどどれがどの財布の解説だったかはっきりと覚えてないです、すみません。
おいおいこれ読んでFENDIの財布買う参考にしたかったのに、って方は本当にすみません。
そして、Kさんの解説を聞いていた友人、うーんと悩みながら一回考え直すことに。
「長時間ありがとうございました、ちょっと色々考えてみます」
「こちらこそFENDIに足を運んでいただき、ありがとうございます。いいお財布が見つかりますように」
……買わなかったのに、神???
って思わずポロッと声が出そうになった。やばかった。いやこんなこと言うとあれなんですけどよく言えば珍客、悪く言えば本当に人の心ございますか的な発言をする方(アナフィラキシー対応してて診察遅れたドクターのことをほんとは遊んでたんじゃないかと言ってきたりとか、今時メールで検査結果を送ってこない病院なんて経営陣の頭が腐ってるお前も対して仕事できない腰掛け女なのだから俺の言う顔を聞けとか)と仕事柄接することがあるので、こう、優しい対応、本当に嬉しかったんですよね…。
退店する時、友達も「FENDIで買うことは決めてるけど何より、何よりKさんから買いたい!!!」と何度も頷いていました。いやわかりみしかなかった〜……!
で、2人でお茶しながらこのあとどうするか会議。店舗に戻ることは確定。買い物した後新曲の鑑賞会の予定だったので、流れ的にどうするかなーと。
……ここで私、友人に切り出す。
「さっき店員さんに言い損ねたんやけど、オンラインショップにも載ってない、値段もわかんないネックレス欲しいんよ……」
実は、私が欲しいと思っていたもう一つのもの。それはFFのロゴのペンダントトップがついたネックレス。ゴールド素材であり、二つあるFのロゴの片方にストーンがはめられておりキラキラしてるけど上品な感じがするものでした。
X(旧:Twitter)でFENDIを買った目黒担さんのつぶやきを検索してたら数人見かけたこのネックレス。シリーズ的にはたぶんフォーエバーフェンディ。FFのロゴで形作られた正方形の形がほどよくアクセントになっていて非常に可愛い。
当方、シンプルな無地の服が多いのでお出かけの時にネックレスをつける時があるのですが、大きめの飾りのものをあまり持っておらず…。
え、これならめちゃくちゃいいのでは?と検索をかけてもかけても出てこない。似たものがメンズではあったけどちょっと違う。……このネックレス、何もの?というかクリスマスのFENDI調査の時にもあったかなこれ…と脳内検索をかけてもあんまり記憶にない。
クリスマスの時の購入された商品リストを見てもそれらしきネックレスがない。このネックレスはなに!?と気になりつつもオンラインショップでも見当たらないし、名前も分からないものだから全然出て来なかったのです。
ググってもメルカリのリンクや別のネックレスばかり出てくる…でも買ったであろう交流したことがない方にお伺いするのはちょっとハードルが高い…なんて思っていたのです。
「いやそれはいきましょう、どちらにしろFENDIで買うのは決まってるし」「ですよね!!!」
と言うわけでこの後の方針を決めた後にもう一度5階へ。
が。
「あぁぁKさんご対応中!!」
Kさん、対応中。とりあえずマネキンが着ている春の新作のワンピやもうめちゃくちゃ小さくて可愛い水色のピーカブーを眺めていたら。
「なにかお探しですか?」
女の店員さんが話しかけてくださった。
「すみません実は!オンラインショップにもないこちらのネックレスを探してて!!名前もわかんなくて!!!」
とりあえずスマホの保存してる写真を取り出して店員さんに見せました。この方に私が対応してもらってる間にKさんの対応終わったら友達が財布のことで対応いただけるかもしれんし!!そう思っていたらその店員さん…Nさんがんんん??って顔をしながら「少々お待ちください」と言いiPadを取り出す。
……あぁぁぁ既視感。そうつい3ヶ月前私は同じようなことをFENDIでやってるんですよ1階でだけど…。そん時はギリ在庫が銀座だったんだよなどうしよ今度もまた銀座にしかないとかで取り寄せパターンだったら…。
と思っていたら、Nさんが一言。
「あと一個だけございますねこのネックレス」
「国内でですか!?」
「いえうちの店舗でです」
国内あと一個のイメージが強すぎて思わず確認。よかった、店舗だった…ってことは見せてもらえるじゃん…と心の底からホッとしました。ごめんなさいNさん変なこと言って…。
名前は、フェンディフォーエバーゴールドカラーネックレス。いやググっても出てこんかったけどなんでやったんやと思いましたが、私ずっとフォーエバーフェンディネックレスとかFFネックレスとかフェンディロゴネックレスとかで探してました。逆だったわ語順。
新作/FENDI フェンディ フォーエバー ゴールドカラー ネックレス (FENDI/ネックレス・ペンダント) 8AK337A44GF089U【BUYMA】
「オンラインショップにも出て来なかったので、もう国内で在庫がないんじゃないかと思ってたんです…。名前も分からないものだから電話問い合わせも難しくて…。」
「そうですよね〜…、店内に試着用のネックレスもございますのでよかったらご試着なさってください」
と、ニコニコ朗らかなNさん。キラキラと美しいアクセサリーのショーケースの下の方から出してくださいました。いやめっちゃ他のアクセサリーも可愛いなやっぱ…。ていうか新作のフェンディフィーロめっちゃ可愛いなやっぱ…柔らかなFの丸みがパッと見ではFENDIと分かんなさそうな感じが良き良きでしかない…。
「お客様のそちらのリボンのリング、とても可愛いですね。お似合いですよ!」(FENDI行くのでリボンリング装備してた)
「あ、実はこれFENDIさんで…」
「……え!?あ、え、本当ですね!?あまりこちらの店舗でも見なかったので……」
「(駆け込んだ時の店員さんも言ってたな…)これが欲しくて数ヶ月前に駆け込んで…国内一個で…タッチの差で買えないところでして…」
「それは…駆け込みますね…」
なんて世間話しながら素早くネックレスを出してくださったNさん。うおお可愛い…キラキラ…と思いながらつけさせていただく。横を見ると友人が無事にKさんに対応いただいていた。よかった…。
「わぁ、今日の服装にもとてもお似合いですよ!」
この時、私、黒一色の無地のニットワンピースに黒と白の千鳥柄ショートコート。つけていたのはTiffanyのバイザヤード。バイザヤードを服の下にしまうと、FFのロゴがなかなかいい感じに華やかでワンポイントになりました。
「こちら頂いてもいいですか?」
「かしこまりました、一応この試着頂いているものとは別に在庫がないかお調べしますね!」
と言いながらNさんは奥に向かわれました。そしてしばらくして…。
「どうやら新品があと一個ある様なのですが、倉庫にあるのでお時間がございましたら私いまから取りに行かせていただいてよろしいでしょうか?」
「全然待てます大丈夫です!お願いします!!」
またあと1個かーーい!!www
3ヶ月前に1週間到着待ったかつもう店舗にあるならモーマンタイすぎた。全然待てます余裕です。ていうか続きすぎではあと1個。年明け早々スタバのだるまのマグカップ店舗で見つけた時もその店舗であと1個だった。先述したけどリボンリングのストッパーリングもあと1個だった。この話を友人にしたら「ギリギリでいつも生きていたい人?」って言われた。在庫Real Faceってか?お??
Nさんが取りに行ってくださった横で、黒とベージュで友人がミニ財布のカラーを迷っていました。形は同じ、本当にあとは色だけ。友人の前にはKさん。
「どちらもやはり長く使えるシンプルなお色味ですしね…」
「そうなんですよ…」
Kさんの言葉に確かにな…と頷く私と友人。
「黒は大事な色だし(私たちに)、キリッとかっこいいけどベージュはベージュで大人の柔らかな女性感あるもんなあ」
「めっちゃ迷う…ベージュ…実際に見るとめっちゃ可愛い…」
黒はいくつになっても使いやすいベーシックな色だしどんな場にも合う。何より目黒くんのメンカラである。
ベージュは本当に柔らかで上品なお色味。いくつになっても、どんな女性でも持てそうな色。なまじどちらもベーシックなカラーゆえにめちゃくちゃ使いやすい…これは究極の選択だ…。
「……ベージュにします!」
「かしこまりました!」
にこにこ微笑むKさん。どうやら同じようにお財布やカバンを買う人たちも、最初は挑戦的なカラーにしようとしたりするけど一番最初に見て手に取ったカラーを結局買っていかれる方が多いとのこと。確かに友人は、見ながら一番最初にベージュを手に取っていた。でもたしかにこのベージュは本当に柔らかくていい色だった。
そしてちょうどそこにNさんが、黄色い箱を持って戻ってこられました。そこで、Kさんが一言。
「もう少ししたらソファが空きますので、ご案内しますね。他に何か気になるものございますか?」
え、今なんて言った?思わず友人と目を合わせました。
…お店の奥に、ソファとテーブルがあるのは知ってたんですよ見回った時に。明らかにVIPなやつだこれと思ったんですが。え、そんなカバンとか買ったわけではないんだが???
と思いながらも私はついでにネックレスがもしなかったら欲しかった指輪のことを思い出して在庫を聞いた。Nさんが「こちらに在庫ございますね、よかったらご試着されますか?」と出してくださった。ありがたや…!
海外リングあるあるかもしれませんが、同じサイズ表記でも形によってリングの太さが違うと11月に知ったので、可愛いと思いつつもオンラインでポチる勇気がなかったのです。
ちなみに、FFロゴで2連でくっついてるタイプかと思いきやバラバラで重ねてつけるタイプでした。可愛い。でもやはり私の指には太い。いい感じにFFのロゴにならない。めっちゃFFのロゴがくっついてテトリスみたいになっちゃう。
「ちなみに、似たタイプでこのようなリングもございます」とNさんが出してくださったのはこの春の新作フェンディフィーロのセットリング。うわー丸っこくて可愛い〜。オンラインショップでも本当に可愛いと思ってたこのリング。でかい…やっぱりでかい…。いや予算的にも厳しかったから…うん……。
泣く泣くすみません見送ります…となったところで、ソファに案内いただきました。いやまさかこんなことになるとは…。
「お飲み物なのですけど、お水と炭酸水とございますが、どちらがよろしいですか?」
「!!??え、あ、た、炭酸水で…」
「わ、私お水で…」
え、飲み物とかえみりんちゃんねるの動画とか漫画東京アリスのワンシーンで見たやつ…と友人も私もドキドキしながらソファに座りました。うわ柔らかいけど程よく固さがあって座りやすいやつやこれ(個人差あります)。
「まさかこんなことに」
「え、やばすぎませんか」
ど緊張してたら、ソファの前のテーブルに飲み物が…!ここで緊張がピークに。
そしてKさんが友人のそばに、Nさんが私のそばに。……てかえ、このFENDIのフロアで店員さん2人もってなんかとんでもないことではえ?待って私たちなんでこんな待遇を??なんで???え????とめちゃくちゃ頭の中ぐるぐるぐるぐるしてました。
目黒蓮さんがきっかけでFENDI来ましたって言おうと思ってたのにこの時緊張しすぎてとにかく心臓の音がすごかったです。
そして、やってくるFENDIのロゴが入った紙袋と箱…。めちゃくちゃドキドキしながら支払い手続きをしてる時でした。Nさんに「すみません、大変申し訳ないですが、店内での写真って撮ってもいいですか…なかなかこんな機会ないので…。」とおずおず聞いたら。
「いいですよ!撮りやすいようにどうぞ並べてください!!」と。あ、ありがたや〜!だってまさかソファのエリアに通されると思ってなかったから…。
と、友人の紙袋と私の紙袋をテーブルに並べて写真を撮っていたら、ここでKさんからまさかのご提案が。
「よかったらお二人で外のロゴの横でお写真撮られますか?」
え、今なんて言った???(本日2回目)
そ、そんなことあり??うそ???なんて思いながらもお言葉に甘えて撮ろうと思ったら、まさかの「私お撮り致しますね!」と、Kさん。
え、マジ???
こんなことあるん?うそ??なんて思いながらも友人のスマホで写真を撮っていただきました。見たら、めっちゃ顔ぎこちなかったですワロタ。
なお撮影中に隣のグラフの店員さんと目があってニコーッて微笑まれました。執事って感じのおじ様でした。ひー…。
そして何度もお礼を言って店内に。そして友人が「い、一瞬だけ…!」と持ってきてた目黒くんのぬいを出した時でした。(友人毎回ぬいやアクスタ持ってきてえらい)(毎回忘れるやつ)
「あ、それは何かのキャラクターですか?」
Nさんに見つかった。
「……あ!めめさん!!?じゃあお二方はめめさんの!!」
「(めめさん呼びだ!!?)は、はい、実は…」
いや、言わないとなと思っていたんだけど言いそびれていたのである意味よかったです本当。
「それはしっかり写真を撮らないと!」
とNさんが言ってくださったので私も友人も買った商品の入った袋の前に目黒くんのぬいを座らせ、撮影。
で、友人はアンバサダー就任時のインライでつけていたリングを、私はリボンリングを持っていたのでそれぞれテーブルに並べた時でした。
Kさんが「そちらのリボンリング、どうなさったのですか?FENDIのものですよね?」と。
え!?そこ食いつく!!?と思っていやかくかくしかじかで…と話したら。
「実はこちらのシリーズ自体、日本でもそもそも数点しか入って来なくてですね。大変珍しいものなのですよ!!今でもたまに在庫を聞かれるのですがそもそもが点数が少ないので…!シルバーは本当に貴重なのですよ!!」
なんでもそのシーズンの時も数点しかこの店舗に入らずすぐになくなり、そのあと年末に金が数個入ってすぐに売れたと。マジで?こわ…。
そのまましばらく目黒くんのことについてお二人と談笑。しかしソファのエリアにそもそも行けると思ってなかったかつこんなに店員さんとお話しすると思ってなくて、喉カラカラになって結局炭酸水飲み切ってしまったワロタ。
ここでいくつか聞かせていただいた話が、
・目黒くんがアンバサダーに就任してから1日10人はお客さんがこの店舗に来る(10人て)
・この店舗はレディースのみの扱いなので目黒くんの着用品は基本別館のメンズに案内している
・私たちの前にも目黒くんのファンという若い女性が2人ほど来ていた
・だいたいアクセサリーやお財布を最初にご覧になられる方に目黒くんのファンが多い。
・目黒くんのファンの方に売れた商品は統計を取って本部に送っているがやはりすごい反響らしい。
「めめさんは身長も高くて脚が長くて、とにかくFENDIの商品が似合いますので…。日本人男性はどうしても欧米の方と比べると小柄な方が多いのですが、とにかくめめさんは着こなされていて惚れ惚れしますよね」と、Kさん。
「連日めめさんのファンの方がいらっしゃるので私たちはめめさんに頭が上がりません」と、Nさん。
その言葉に思わず、私たちは「たぶん今日もっと来はると思いますよ」とお伝えしました。
「え、そうなのですか」
「今日目黒くんの誕生日なのでその記念にFENDI買いに来られる方多いと思います。」
「めめさん今日が誕生日なのですか!?」
お二人が一瞬ちょっと覚悟された顔をされていました。なんかすみません…。
「お二人含め、ファンの方がわざわざFENDIに来てくださったのは、やはりめめさんのアンバサダーがきっかけなのですか?」とKさんから聞かれました。
アイドルや二次元キャラが、ハイブランドのアンバサダーになったりコラボすることが増えている今日この頃。「なんでこのブランドにこのアイドルがアンバサダーになるんだ。大してこのブランドに興味がないやつらがうじゃうじゃ集まってブランドの質が下がるじゃないか。」という意見をその度にどうしても見かける。
Snow Manがティファニーのアンバサダーに就任した時にも散々言われたし、私が好きなコスメブランドと大手Vtuberがコラボした時も見かけた。そのブランドを愛している、そのジャンルに関係ない方からしたら邪魔でしかないだろうなとも思う。実際、アイドルや二次元キャラのファンが好きな人・キャラの応援のために買うところはある。私たちも実際目黒くんがアンバサダーになったから来た。それは本当だ。でも、一つだけどうしても伝えたいことがあった。
「憧れているブランドに入る勇気を目黒さんに背中を押してもらっている感じですかね。オンラインショップで買うことももちろんできますけど、見に行かないと分からないことってたくさんございますので…。」
どうしても百貨店のハイブランドはなかなか入るのに勇気がいる。アイドルオタクとは関係ないリア友もそう言っていた。といっても、その子たちも何かしらのオタクではあるけれど。
『30近づいてきてハイブランドのカバンとかコスメとか買ってみたいと思うけど、入んのこわない?』
『ほんまそれ、オンラインで買うたらええやろけど実際見な分からへんやん色とか大きさとか』
百貨店。日常的なスーパーやショッピングモールとは違う、敷居の高い空間というのが私の中のイメージだ。憧れているお店のこれを見たい!欲しい!!と思ってもなかなか実物を手に取る勇気はない。行くのが怖いなんて、本当に欲しいわけじゃないのでは?という人もいるだろう。
でも、めちゃくちゃ緊張するんです。対面販売。知らない人と普通に喋るだけでもめちゃくちゃ怖い。
ましてやなかなか買うことのないハイブランドともなると本当に。
「あと選択肢が増えますよね〜、お財布新調したいけどどこにしよかな〜という中に目黒くんがきっかけでFENDIが入ってきます」
友達もそう言っていました。いやでも本当に、これなんだよな〜…。とにかく、精一杯目黒くんのファンの1人としての思いを伝えてきました。
KさんとNさん、優しく聞いてくださってありがたかったです。いやほんとまさかここまでしてくださると思ってなかった…。
「私、何か男性にプレゼントすることがあったら今後もこのFENDI来るかな」
「私もです〜」
そんなことを言いながら、友人と私はFENDIを後にしました。お揃いのFENDIの袋を持って。
ありがとう目黒くん、大事な友達との大切な思い出がまた増えました。
ちなみにこの後別館のメンズのFENDIをちらりと見たら、キリッとした活発そうなベテランマダムって感じの店員さんに一発で目黒担とバレました。友人のリングが何よりも決め手だったそう。
「アンバサダーに就任されてから今までで一番反響がございます!」
「とにかく若いお嬢さんのお客様がこんなにいらっしゃることなかなかなかったので…!!」
「アンバサダー就任時にネックレスやリングも一瞬でなくなりました!!!」
ハスキーな女性らしいかっこいいお声で伝えられました。
「いやどんだけやねん」
「てかこれ全国的にこの現象起きてるの怖くないです?」
「……レディースのあの店舗だけで1日10人となるとなるほど」
「いやなんのなるほど」
「それはまぁ、また後日のお話で…」